運送業の「見えない仕事」|トラックドライバーの安全管理とは

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運送業の「見えない仕事」|トラックドライバーの安全管理とは

はじめに

はじめに
物流現場の最前線で活躍するトラックドライバー。その主な業務は「荷物を届ける」ことですが、実際にはもっと多くの“見えない仕事”に支えられています。
中でも重要なのが、安全運転を維持するための安全管理業務です。

日常点検から点呼、運行記録の管理、そしてIT機器の活用までドライバーが日々行っている安全管理は多くの人の命と社会の信頼を支える「縁の下の力持ち」といえる存在です。この記事では、法律・役割・技術・組織体制の視点から、トラックドライバーが担う安全管理の全体像を明らかにします。

法令に基づく日常点検と点呼・運行記録の重要性

安全運行は、法令に基づくルールの徹底から始まります。
トラックドライバーは、業務前後に日常点検を行い、車両の不具合がないかを確認します。また、点呼では運転者の体調・アルコールチェックが実施され、問題がある場合は運行を見合わせます。

車両への搭載が義務付けられているデジタルタコグラフ(デジタコ)では、運行時間・速度・休憩状況などが自動で記録され、運行管理者がリアルタイムで確認できます。これにより、労働時間の適正管理や違反の抑制が可能となり、事故リスクの低減につながっています。

安全運転管理者と運行管理者の連携とIT活用

トラック運送業では、安全運転管理者と運行管理者が中心となって、安全体制の構築と継続的な運用を支えています。

5年以上の実務経験や資格を持つ安全運転管理者は、ドライバーへの安全教育、アルコール検査、運行前の点検実施などを担います。

運行管理者は、労働時間やシフト、点呼の実施状況を監督し、過労や過密スケジュールによる事故を防止します。

最近では、クラウド型運行管理システムが導入されており、ドライバーの走行データや位置情報を一元管理することで、異常時の早期対応や運転の質の向上が実現されています。

まとめ

「運転するだけの仕事」と見られがちなトラックドライバーの業務には、実は高度な安全管理が含まれています。
日常点検、点呼、安全機器による記録と監視、組織的なマネジメント。これらすべてが組み合わさることで、事故を未然に防ぎ、社会インフラとしての物流の信頼性が保たれています。

高齢化やドライバー不足といった課題があるなかでも、こうした“見えない仕事”への理解を深め、次世代へ継承していくことが業界全体の課題です。

【参考・引用元一覧】
国土交通省「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」
 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/resourse/data/construction_kamotsu.pdf

全日本トラック協会「運行管理業務と安全」マニュアル
 https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/anzen/kotsuanzen_ichiran/unkou_kanrigyomu_anzen_manual.pdf

e-Gov「貨物自動車運送事業輸送安全規則」
 https://laws.e-gov.go.jp/law/402M50000800022

警察庁「安全運転管理者制度の概要」
 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzenuntenkanrisya/pdf/seido.pdf

SmartDrive Fleet「安全運転管理者とは?罰則や講習について解説」
 https://smartdrive.co.jp/fleet/useful-info/ankan-matome/

国土交通省「運転者の労務管理等 – 事業用自動車の安全対策」
 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/personnelmanagement.html